Dr.Kの徒然日記-はてな支部-

健康専門の医師、Dr.Kの日々のつぶやきブログ

【味覚のリセット】

こんにちは、Dr.K(ドクターコージ)です。

 

またまた健康関連の記事です。

こっちの方が書きやすいのかな。(笑)

 

現代の食環境においては、

如何に味覚を刺激して糖質と脂質を摂らせ

リピーターを作り出すか

という事が、

加工食品業界や外食産業における

マーケティング戦略として常識です。

 

「生娘をシ◯ブ漬けにする」

と言う某牛丼チェーン店の役員さんの言葉は、

的確すぎたと言う事です。

 

彼は間違った事を言っていた訳ではなく、

ストレートに言ってはいけない業界の闇を、

ストレートに言ってしまったんですね。(^◇^;)

 

「うま味調味料」「アミノ酸などと

原材料に表記されている加工食品は、

慣れていないと舌が痺れる感覚がありますが、

慣れれば美味しい味になりクセになります。

人気の無添加風のラーメン屋さんでも、

意外と使われてたりします。

 

前の記事に書いたエナジードリンクも、

糖とカフェインの刺激により、

リピーターを作っていましたね。

 

化学調味料で味覚が麻痺した人は、

二度と味覚は戻らない。

と言う訳ではありませんが、

薄味や無味の料理に慣れろと言われても、

おそらくほとんどの人が挫折します。

 

糖質中毒の太り過ぎの方や

濃い味やファーストフードに慣れ親しんでる方は、

どうやって抜け出したら良いのでしょうか。

 

まずは

「朝起きてすぐに血糖値を上げる食事をしない」

ことを始めてみましょう。

慣れないうちは不安ですが大丈夫です。

 

加えておススメなのが、

朝食代わりに「出汁汁」を飲む

ことです。

 

米国では断食のおともに、

鳥や牛、魚などの骨を香味野菜と煮込んだ

「ボーンブロス」が流行っている、

として日本でも話題になりましたが、

日本で手軽に手に入る物ではありませんし、

自分で作るとなると結構大変です。

 

今回のオススメは、

かつおぶし

・煮干し

・昆布

・緑茶

の出汁汁です。

 

この出汁汁は美味しいのはもちろん、

1.舌の味覚感度の回復
2.食欲の暴走を防ぎ、食事量を減らす
3.代謝を促し脂肪を燃焼する
4.水溶性食物繊維などによる腸内環境改善
5.香りと有効成分によるストレス緩和

と言う効果が期待できるんです。

 

これらの粉末を混ぜた物を、

湯呑みやマグカップ一杯程度に熱湯を入れ、

大さじ一杯加えてから飲める程度まで冷まし

ゆっくり飲むと良いですね。

 

最近ですと上記の粉末を用いた

粉末出汁や粉末緑茶は手軽に手に入りますので、

作るのも簡単かと思いますが、

昆布出汁だけでも味覚を蘇らせる効果は

確認されていますので、

乾燥昆布をハサミで切って

ポットに入れた水の中に一晩漬け込んで、

朝一杯飲むのも良いと思います。

 

出汁汁だけじゃお腹空いちゃう!

と思うかも知れませんが、

アミノ酸やミネラル分も豊富に含まれてるので、

意外に満足感があることにビックリするかも。

 

心配な方はMCTオイル」

大さじ一杯程度加えてみても良いです。

糖質を摂らない様にしながら使うと、

脂肪を燃焼させる経路が働きやすくなり、

空腹感も感じにくくなります。

最近は普通にスーパーでも売られてますので、

探してみてくださいね。

 

MCTオイルを加える場合には、

ミキサーやブレンダーで乳化させておくと、

吸収されやすくお腹を下しにくくなります。

 

お昼以降の食事制限とかは

あまり考えなくて良いですので、

食事制限とかダイエットサプリに手を出す前に、

まずお試ししてみて下さい。

 

最初のうちは美味しさを感じないかもですが、

だいたい3日くらいで、

味覚が敏感になってきたと感じ始めます。

 

そうすれば薄味でも満足出来ますし、

調味料や糖質、脂質による中毒からも、

離脱する準備が出来たということ。

 

そのまま朝はお水やお茶、コーヒーだけ。

と言うやり方に切り替えても良いですし、

継続してもらってももちろん構いません。

 

小腹すいた時や休憩時に出汁汁を飲むのも

良いと思います。

 

気になった方はぜひ試してみてくださいね!