Dr.Kの徒然日記-はてな支部-

健康専門の医師、Dr.Kの日々のつぶやきブログ

【「疲労感に糖分補給」は要注意】

こんにちは、Dr.K(ドクターコージ)です。

 

なるべく健康と関係のないお話を

書いていこうと思ってましたが、

はてなブログメンバーの皆さんにも

シェアさせて頂きたい話題があったので、

健康関連のお話を簡単にさせて頂きます。

 

最近、朝起きた直後はなかなか動けない。

と言う方とお話しする機会がありました。

甘い飲み物を飲むと頭が働く様になる、

という事で常に甘い飲み物を持ってました。

MAXコーヒーがお気に入りとか。

 

ここまで分かりやすく無くても、

疲れに糖分とかエナジードリンク

と言う人は結構多いのでは?

特にITエンジニアやゲーマーさん。

 

エナジードリンクには

効果のありそうな成分が含まれますが、

どの製品も「糖とカフェイン」が主成分。

 

血糖値を上げ高揚感を感じさせ、

カフェインにより神経を興奮させ、

覚醒感を高めるんですね。

 

「その場しのぎ」の効果はありますが、

使う量や頻度が増えてくると、

実は体を壊してしまいます。

 

本当に心身ともに疲れている時には、

糖分補給が効果的なのはホントなんですが、

糖分の処理には ビタミンB群、ビタミンCなど

の微量栄養素も必要です。

 

もちろんそれに加えて

リラックスや睡眠もとても大切。

 

エナジードリンクは健康的」と

勘違いしてる方も結構いらっしゃいますが、

「栄養ドリンク」と混同しちゃってます。

 

エナジードリンクが清涼飲料水なのに対し、

栄養ドリンクは有効成分が配合されており

効能・効果が明確に謳える医薬品、

もしくは薬に準ずる医薬部外品です。

 

とは言え栄養ドリンクも糖が含まれる物が多く、

有効成分が含まれているとは言え、

健康的ではありませんので、

頼り過ぎるのはやめた方が良いですね。

 

普段から炭水化物や糖分を多く摂っていると、

血糖が下がると疲労感、空腹感、イライラ感が

強く出るだけでなく、常習性や中毒性により

炭水化物や甘い物を強く求める様になります。

 

コレが続くと血糖を下げるホルモンである

インスリンの効きが悪くなり、

糖尿病になる危険性も高まります。

 

別に痛みなどは感じないのですが、

血管内膜にダメージが蓄積して、

動脈硬化が進んでいくだけでなく、

細い毛細血管が機能しなくなり、

手足の感覚がニブくなったり、

目が見えにくくなったり、

腎臓の機能が落ちて来たりします。

 

カフェインも常用し続けると効きが弱くなり、

量や頻度を増やさないと効果を感じない、

と言う風になって来ます。

 

カフェインは15分から1時間で効き始め、

約4時間で効果がなくなりますが、

体から半分排出されるのに5-7時間かかり、

完全に抜けるまでに10-14時間かかるので、

頻回に摂れば蓄積されていきます。

 

カフェインが過剰になると、

めまい、心拍数の増加、興奮、不安、震え、

不眠症、下痢、吐き気等が起こったり、

最悪の場合亡くなることもあります。

 

本当になんとかしたい時には、

ビタミンなどの有用成分が最低限含まれる、

医薬部外品の栄養ドリンクやサプリメントを、

短期間使う様にしましょう。

 

個人的にはキューピーコーワシリーズ、

特に「キューピーコーワゴールドαプレミアム」が

効果があると感じますが、

頼り続けない様に気をつけて下さい。

 

冒頭に紹介した方の様な場合、

ストレスに対応する「副腎」と言う臓器が

疲弊してしまってる可能性が高いです。

 

炭水化物や甘い糖は疲弊を悪化させるだけ。

むしろ炭水化物は最低限にして、

甘い糖は摂らない様にしていくのが、

将来の健康への投資と言う意味では大切。

 

小腹が空いたり疲れた時には、

糖分も良いですが蛋白質を摂りましょう。

エナジードリンクよりも、

ゆで卵やサラダチキンの様なイメージ。

ビタミンやミネラルが豊富に含まれる

無塩ミックスナッツも良いですね。

 

冒頭に紹介した方も、

昔は一度に結構たくさん食べられたのに、

最近は小分けの食事をチョコチョコ食べてる、

と言う感じだと仰られてました。

 

胃が小さくなった、と言うだけでなく、

慢性的な蛋白質不足やビタミンミネラル不足で、

食道、胃、腸の筋肉が衰え薄くなり、

消化液の分泌も悪くなっている状態ですので、

副腎疲労対策とともに消化機能のリハビリも、

必要な状態なんですよね。

 

自分もそうそう!なんとかしたい!と言う方、

サポートプログラムのご相談のために、

是非メッセージください。